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1909米倉健史キルティングアートアンソロジー

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​絵本と詩画集から

米倉健史キルティングアート アンソロジー

2019年9月14日(土)~10月28日(月)※終了

■布で描くイラストレーション「キルティングアート」

 「キルティングアート」とは、染めた布を絵具の代わりとして描くイラストレーションのこと。1975年、絵を描く素材としての布と出会い、以降、数千点におよぶ「キルティングアート」作品を制作する米倉健史が名付けた、オリジナルの表現方法です。
 制作にあたっては丁寧に手染めされた布がキャンバスを彩ります。微妙な違いをもって染め分けられた絵具となる布の色数は500色以上。立体に重ねられた布が作り出す陰影が独自の世界を織りなし、作者の心に浮かぶ、無限に広がるイマジネーションの世界が描かれます。

 素材としての布は優しく、あたたかく、柔らかさや手触りまでもが見る者に伝わります。それは絵本とも相性がよく、キルティングアートで制作された著者初めての絵本『かみひこうき とんだ』は、98年にボローニャ国際児童図書展で青少年向き部門フィクション賞を受賞しました。

 本展では絵本『かみひこうき とんだ』の全原画をはじめ、4つの絵本から22点の原画と、キルティングアート作品と詩とが一体となった詩画集から19点を展覧します。また、初の全点同時公開となる、98の小作品が集まって一枚の絵を成す『98Avenue』や、作品の設計図ともいえる元画、染めた布が並べられた色見本など、制作の課程を垣間見ることができる資料も展覧します。「キルティングアート」の魅力を存分に味わうことのできる展覧会にぜひお越しください。

 

■米倉健史 Yonekura Kenshi

1961年、日本写真専門学校フォトデザイン科卒業。69年、フリーのイラストレーターとなる。77年、布によるイラストレーション「キルティングアート」の制作を始める。98年、『かみひこうき とんだ』でボローニャ国際児童図書展青少年向き部門フィクション賞を受賞。これまでに絵本4冊、詩画集・詩画音集など6冊を発表している。

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