リサとガスパール&ペネロペ絵本原画展Ⅱ
2016年7月15日[金]~12月4日[日](終了)
■かわいらしい主人公たちが生き生きと動き出す絵本の世界
アン・グットマンとゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻が描く絵本「リサとガスパール」シリーズは、イヌでもウサギでもない不思議なふたりが活躍する、無邪気でかわいらしい物語。赤いマフラーが似合うリサは好奇心旺盛でおしゃまな女の子。ガスパールは優しくてちょっぴりナイーブな男の子。1999年にフランスで発表され、翌年には日本でもたちまち人気となりました。
夫妻が描くもうひとつの絵本シリーズ「ペネロペ」は、青いコアラの女の子・ペネロペが主人公。小さなペネロペが自分の力でいろいろなことに挑戦する姿をユーモラスに描いています。
ふたつの絵本シリーズに共通するのは、想像力にあふれ、思わず微笑んでしまうようなストーリーと、鮮やかな色彩で生き生きと描かれた絵。ふたつが相まって、多くの人を魅了する作品が生まれます。
本展では「リサとガスパール」シリーズ15作品から約30点、「ペネロペ」シリーズ8作品から約20点、合わせておよそ50点の絵本原画を展覧します。また、制作の過程で作られた、リサやペネロペの紙粘土の人形、スケッチ、リサとガスパールの元となったキャラクターの習作なども合わせてご紹介します。ふたつの人気絵本シリーズの原画に出会えるこの機会をどうぞお見逃しなく。
※7月11日まで開催した前期展から、絵本原画の約半数を入れ替えて展覧しています。
■ゲオルグ・ハレンスレーベン
Georg Hallensleben
1958年ドイツ生まれ。19歳の時、スイスのギャラリーで初めての個展を開催。大学卒業後にローマで画家として活動を始める。アメリカの作家ケイト・バンクスと出会ったことがきっかけで子どもの本の仕事を始める。『おつきさまはきっと』で書評誌『ホーン・ブック』の98年最優秀絵本賞を受賞。以降、多数の絵本を手がけている。
■アン・グットマン
Anne Gutman
1970年パリ生まれ。小説家だった父、クラウデ・グットマンの影響で絵本の創作活動に入る。91年から7年間、ガリマール社で子どもの本のデザイナーとして活躍する。「リサとガスパール」「ペネロペ」シリーズをハレンスレーベンとともに手がけ、文章のみならずテーマ作りや構成、ブックデザインなど、本づくりのすべてに関わる。