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日本語版『三つのまほうのおくりもの』刊行記念
エロール・ル・カイン絵本原画展
2015年6月3日[水]~9月7日[月](終了)
“イメージの魔術師”と称されるエロール・ル・カイン。アニメーション制作に携わりながら絵本作家としても活躍した彼の作品の数々は、きらびやかで絢爛、繊細で緻密、そしてときにユーモアを感じさせ、その死後もなお多くの読者を魅了し続けています。自身のイメージを自由自在に、多様な作風で形にするその器用さは、まさに“イメージの魔術師”の名にふさわしいと言えるでしょう。
日本語版最新刊『三つのまほうのおくりもの』の刊行を記念する本展では、ミュージアムが誇るル・カインの所蔵品から、同作品の原画8点のほか、絵本原画やスケッチ、アニメーション背景画などおよそ80点を展覧します。また初版本や、ル・カインが15歳の時に創作した貴重な手描き絵本も合わせてご紹介します。思わずため息が出るような作品の数々をぜひご覧ください。
■エロール・ル・カイン Errol Le Cain
1941年シンガポール生まれ。68年に映画用に描いたラフスケッチが元となり『アーサー王の剣』を出版、絵本作家としての第一歩を踏み出す。『いばらひめ』『おどる12人のおひめさま』『美女と野獣』『まほうつかいのむすめ』など、手がけた絵本は48冊を数える。85年『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、名実ともにイギリスを代表する絵本作家となる。89年、癌のため47歳で死去。
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